暗渠の館

暗渠の宿
暗渠の宿/新潮社 (2006/12) /西村 賢太(著)

■内容:しみじみ女が欲しい、ごく普通の恋人が欲しい―。切望して手酷く裏切られ、ついに手に入れた女と念願の同棲を始めるが…。貧困に喘ぎ、酒に溺れ、嫉妬に狂って暴力をふるい、大正期の作家藤澤清造に傾倒する男の修羅場と道行き。「けがれなき酒のへど」併録。

■感想:独特なテンポというかリズムというか独特な作風なんですが、そんな事よりも、ぶっちゃけ凄い身勝手な男の話なんです。と、いうか酷い男なんですよ!!自分が「暴力男で破綻者」だって自覚があって、自分の意思を持って気に入らない事をした(言った)女性を殴ったり、蹴ったり、罵倒しているんです。それも自分の事は棚に上げて身勝手なんだってばっ!!カッっとなって「キレちゃった」とか気づいたら「殴ってた」っていうんじゃないトコロ(そういうのも許せないけど)が腹に立つ。男の心情はリアリティがあって私小説なの?って思うくらい目が離せないような感じなんだけど、とにかくアタシは、気に入らない男なんだよ。女性との付き合いが慣れてくる頃までは、気に入らない事があっても暴力を封印して我慢しているところもムカツクし、こんな男の視点で描かれてるので、女を足蹴にしたかのような態度なのが更に腹が立つったらありゃしない!!!それにしても支配力の強い男の心理って恐ろしい。女性の心描写が一切ないので女性の気持ちは分からないんだけど、本当に最低な男の話でした。(2008年-15冊目/★★★☆☆)

by 110 | 2008.5.8 | Category: Book | コメント (0)
Diary
Book
Book
Book
Book
奇跡のシンフォニー
Diary